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日中傷寒論研究 (日中傷寒論シンポジウム記念論集)


発刊に寄せて…矢数道明

第 I 部 日中傷寒論シンポジウム
『傷寒論』研究の流派…任 応秋
日本における『傷寒論』研究の概観…松田邦夫
東洞から希哲へ…勝田正泰
併病に関する考察…藤平 健
経方運用の要は主証の把握…劉 渡舟
漢方の三陰三陽…小倉重成
『傷寒論』は弁証論治の綱領…金 寿山
『傷寒論』の知病,識脈,達薬…何 任
腹診の発生と伝承・その応用…山田光胤

質疑応答

開幕の言葉/閉幕の言葉…呂 炳奎,間中喜雄,藤平 健
座談会・日中の伝統医学交流をめぐって
  …(日本)間中喜雄・藤平 健・津村重舎・山田光胤・勝田正泰・谷 美智士・
    (中国)呂 炳奎・任 応秋・董 玉昌・高 鶴亭
総合ルポルタージュ…谷 美智士
日中傷寒論シンポジウム印象記…藤平 健,山田光胤,松田邦夫,
   勝田正泰,福田佳弘,佐藤貞美,山ノ内信一

第 I 部 日中傷寒論研究総集篇
傷寒論の成立・伝承
(1)傷寒論の成立と張仲景
 新出土資料と『傷寒論』…赤堀 昭
 漢代の医学と『傷寒論』…藪内 清
 『傷寒論』と『神農本草経』の関係…高 学敏
 張仲景による『内経』の継承と発展--治療方法からの考察--…王 洪図
 張仲景の学術思想試論…何 紹奇
 *張仲景の針灸学術思想…魏 稼
 『傷寒雑病論』成立の歴史的背景…カク 万山・彭 桂冬
(2)傷寒論の流伝と版本
 『傷寒論』版本概説…馬 継興
 張仲景方の版本…宮下三郎
 *『傷寒雑病論』--その流伝と再発見…米 伯譲
 『康平傷寒論』(『和気氏古本傷寒論』)の沿革
   --附・康平傷寒論知見補遺…大塚敬節
日中傷寒論研究史
(1)中 国
 『傷寒論』をめぐる論争…魯 兆麟
 *傷寒と温病の争いの今昔…張 伯訥
 張仲景学説の継承と発展に関する王叔和の功績…孟 慶雲
 成無己と『傷寒論』…劉 渡舟
 *医学史論文資料索引(1903-1978)(抄)…中医研究院医史文献研究室
(2)日 本(附・朝鮮)
 江戸期古方派の出現をめぐって…宗田 一
 考証学派と『傷寒論』…小曽戸 洋
 日本における傷寒,温病,温疫の概念の形成について…根本幸夫
 江戸時代の本草学--その流れと性格--…難波恒雄
 吉益東洞と『傷寒論』…大塚恭男
 中西深斎の『傷寒論』研究…松本一男
 山田正珍の『傷寒論』研究…松本一男
 和田東郭と『傷寒論』…川島繁男
 山田椿庭の『傷寒論』研究--『九折堂読書記』と『経方辨』--…寺師睦宗
 日本近世傷寒論研究見在書目録稿…温知会傷寒論研究部
 明治・大正・昭和の傷寒論研究文献…矢数圭堂
 朝鮮における『傷寒論』の受容…梁 哲周
 医師派譜(抄)…呉 秀三
傷寒論の薬物・薬用量
 傷寒論薬物の作用と成分--小柴胡湯構成生薬を中心として--
   …谿 忠人
 『傷寒論』の薬物の複合薬理…原田正敏
 『傷寒論』の薬用量について…長沢元夫
論考・論説
 『傷寒論』の文章について(附・追論)…荒木正胤,荒木ひろし
 傷寒例について…丸山敏秋
 『傷寒論』における弁証・治法・処方の規則性…李 慶業
 『傷寒論』の六経の検討…肖 徳馨
 内藤希哲説による『傷寒論』寸抄…小曽戸丈夫
 折衷派の立場から見た『傷寒論』…細野八郎
 『傷寒論』研究の意義…傅 世恒
 『傷寒諭』の問題点こついて…山本 巌
 『傷寒論』とこれからの医学…有地 滋
 これからの医学における『傷寒諭』--医薬学の方法論をもとめて--
   …寺沢捷年・今田屋 章・土佐寛順

 『傷寒論』の評価に関する私見…桑木崇秀
・第 I 部の中国側論文は,目次中の*印を付したものを除き,本記念論集の
  ために執筆された北京中医学院推薦論文である。テーマについては,
  当編集者側より北京中医学院・任応秋教授を通じて提示した案をもとに,
  その選択および執筆者の決定は中国側が行なった。
   *印を付した中国側論文は,当編集者が選択したものである。
・第二部の日本側論文は,転載のものを除き,当編集者側より各執筆者に
  依頼し,本記念論集のために執筆されたものである。
・中国側論文の〔 〕は,訳者の注・補充ないし原文を示す。注番号は,
  1),2)…が原注,(1),(2)…が訳注である。
・翻訳にあたっては,奥田謙蔵『傷寒論講義』,大塚敬節『傷寒論解説』,
  丸山清康『全訳傷寒論』を引用ないし参考文献とした。